No.17 2006年10月
マインドファースト事務局:
 〒761-0121 香川県
高松市牟礼町3720-238
  TEL:090-2828-7021
  087-845-1715(夜間)
 http://www.mindfirst.jp/
マインドファースト通信
マインドファーストは,メンタルヘルスユーザー,家族,臨床心理士,精神保健福祉士,看護師,保健師,医師などからなる団体で,メンタルヘルスの推進と心のケアシステムの充実に向けて活動を行っています。

相談事業 介護労働安定センターのメンタルヘルス相談
 (財)介護労働安定センターは,介護労働力を確保するため介護労働者の総合的支援機関として平成4年に設立され,その後の法改正で事業範囲が介護分野全般に及ぶことになりました。
 香川支部では,これまでにも介護労働者の職場環境改善のために,インストラクターの相談援助や雇用管理コンサルタントの専門相談を行っていましたが,平成18年にメンタルヘルス相談事業をスタートさせました。
 このメンタルヘルス相談は,精神科医師とその他の専門職で担当しますが,MFは専門職の相談部門をお引き受けしました。相談は月に1回,約1時間ですが,MFの相談員がこれまでに培ってきた専門職としての技術と質が相談にこられた方に役立てるよう頑張っていきたいと思っております。
 幸いマインド゙ファーストの相談員は多職種の複数ですからメンタルヘルスに限らずあらゆる分野の相談をお引き受けできます。介護労働者の皆さんにお気軽にご利用いただけますようご案内いたします。
 相談のお問い合わせお申し込みは,(財)介護労働安定センター香川支部 電話 087−826−3907です。(T.N)
技術援助 看護協会へ講師派遣 平成18年度香川県看護協会看護研修会
 社団法人香川県看護協会主催の看護研修会へ,マインドファーストから講師を派遣しました。10月29日(日),香川県看護協会看護研修センターにおいて,「初期精神病の早期介入と回復のために−プライマリ・ケア現場でできること−」と題して講演を行いました。なぜ精神病の早期発見と早期介入が大切であるかの理論的なことがらに加え,プライマリ・ケア現場で求められる介入や支援に関する技能について,県内の医療機関から参加された53名の看護職員を対象に,パワーポイントを使用して2時間にわたり詳しい解説を行いました。(M.H.)

定例会報告
10月10日(火),香川県立保健医療大学において今年度第7回定例会を開催しました。障害者支援に携わっている参加者から,障害者自立支援法施行後の小規模作業所の現状報告がありました。応益負担(利用したサービスに応じて負担する定率負担)制度により,工賃よりも高くなる施設利用料のために利用を断念しているユーザの存在や10月1日から国や県からの補助金が削減され,作業所をつぶさないために利用者のニーズよりも経営を主体とせざるをえない状況があるようです。現状を聞き憤りをおぼえながらも,障害者のレスパイトケアや当事者を主体とした活動支援などマインドファーストで取り組みたい活動構想をふくらませていきました。(K.N.)
定例会のご案内
開催日時:毎月第2火曜日 18:00〜20:30
会   場:香川県立保健医療大学 研究室
        香川県高松市牟礼町原281-1
参加方法:非会員の方の参加も歓迎いたします。
会場等の都合で日時あるいは会場を変更する場合
がありますので,あらかじめ事務局へご確認ください。
あなたもマインドファーストのメンバーになりませんか
 マインドファーストでは,メンタルヘルスの向上を図る事業をおこなうため,一人でも多くの方のご協力を必要としています。メンバーになっていただける方は,(1)氏名 (2)住所 (3)電話番号 (4)E−メールアドレス(メールでの連絡をご希望の方) (5)正会員,賛助会員,団体会員のいずれかのご希望の旨をご記入の上,事務局へご郵送下さい。随時電話等での入会も受け付けております。
編集後記:認めると都合が悪くなる事象を「ない」としてしまうことを心理学では「否認」と呼び,最近の「いじめ」問題を巡ってもこうした傾向が見られます。人や社会が望ましい方向へ変化してゆく第一歩は,まず否認されていた事実に向き合うことから始まるのではないでしょうか。(H)



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