「市民団体・NPO法人の活動支援と活動拠点の確保について」要望書を提出

  • 2015年8月31日付で,
    要望書「市民団体・NPO法人の活動支援と活動拠点の確保について」を高松市長,高松市会議長並びに自由民主党議員宛に提出しました。

9月29日,認定NPO法人グリーフワークかがわ から,夛田敏恭副理事長,他会員3名が,また認定NPO法人マインドファースト からは,島津昌代理事長,三好千秋事務局長,花崎泉理事が,高松市役所議会棟に赴き,要望書に基づき意見陳述を行ないました。

これに対する高松市側の見解は以下の通りです。

高松市議会議長見解(岡下勝彦高松市議会議長,森谷忠造高松市議会副議長,高松市議会事務局長出席)

  • 現高松市男女共同参画センターの建物は,耐震性の問題から使用廃止し,子ども未来館へ移転する。
  • 子ども未来館,瓦町FLAGの市民スペースを活用してほしい。
  • 各地域のコミュニティセンターを利用してはどうか。
  • 子ども未来館では,優先予約が可能となるよう登録団体制を導入してはどうか。優劣基準が必要となるため,特定団体への優遇措置は難しい。
  • 過渡期ということを理解していただきたい。
  • 市が行う事業との共有ができれば施策への参加も要望していきたい。
    高松市地域政策課長見解(多田雄治市民政策局次長,地域政策課長,為定典生市民政策局地域政策課長補佐,吉田千順地域政策課主管兼市民協働推進室長出席)
  • 瓦町FLAG8階フロアを高松市市民活動センター分室として準備する。利用条件は以下の通り。
    • フロア面積200uの情報交流スペース(無料)
    • 専用スペース(個室)は,4か月前から予約が可能(登録団体制)
    • 団体専用メールボックス,ロッカー(有料),発送作業等スペースの設備
    • 施設利用は,1時間単位(400円/時間)
  • 従来のボランティアセンター(四番丁スクエア)での不足を補う形での施設整備(四番丁スクエアから瓦町FLAGに高松市市民活動センターが移転するにあたり「作業スペースが狭い」とか「会議室がない」といった点を考慮して整備した)により,利用が難しいかもしれないが,瓦町FLAG8階フロアは,賃貸料も発生するので利用してほしい。
  • 利用状況等を検証し,各団体とも意見交換をしながら今後検討したい。

これに対して,意見陳述を行なった側からは,高松市地域政策課は,多くの市民活動団体の活動の拠点になっている現男女共同参画センターが移転に伴い賃室の縮小を承知しながら新しい拠点作りについて市民活動団体からの意見聴取も行わず,瓦町FLAGについて決まったことだけの周知を行なったと,市側の姿勢を疑問視する声があがりました。

このたびの高松市男女共同参画センターの使用廃止と移転にいたる行政当局の意思決定のプロセスにおいては,市民活動団体の意向を置き去りにした側面があったことは否めません。

高松市地域政策課から提示された瓦町FLAGが入ることになったコトデン瓦町ビル(高松市常磐町1丁目)は,業績低迷により撤退を余儀なくされた天満屋の跡スペースで,この10月に専門店を集めた複合テナントビルとしてリニューアルオープンすることになったところです。市民活動団体も高松市の活性化に協力することに吝かではありませんが,駐車場料金の発生,高層階ゆえのアクセスのし難さ,施設利用にさいしての多額の利用料の発生など,市民活動団体の活動拠点としては,必ずしもユーザーフレンドリーなものとは言えません。

高松市には,今回の要望と意見陳述を重く受けとめていただくとともに,高松市議会議長の「過渡期ということを理解していただきたい」「市が行う事業との共有ができれば施策への参加も要望していきたい」との発言,並びに高松市地域政策課長の「利用状況等を検証し,各団体とも意見交換をしながら今後検討したい」との発言を踏まえ,今後とも市民活動への理解と協力を求めていくための協議の場を持っていきたいと考えております。


認定NPO法人 マインドファースト